悪質な転職エージェント
転職エージェントは転職活動を後押ししてくれる心強い存在ではありますが、中には悪質な転職エージェントが存在するのも確かです。そのような転職エージェントの実態や、見極めるポイントを把握しておきましょう。
自分勝手な転職エージェント
悪質な転職エージェントを利用した場合、希望していない企業に勝手に推薦されていることがあります。どのような求人であっても面接を受けること自体は求職者にとってメリットしかない、という勝手な思い込みで、こちらの希望もろくにヒアリングせずに応募されてしまうのです。
また、そのような転職エージェントは自分の都合を第一優先にして動きます。そのため、気になる求人に対して応募を希望しても、それより後に応募してきた人のほうが優秀だと判断すると、なんの説明もなく勝手に後から来た人を優先して紹介するなど、理不尽な対応をされてしまうのです。なぜこのように身勝手なことをする転職エージェントが存在するのかというと、企業側から転職エージェントに支払われる成功報酬は、転職した人材の年収の○○%という計算で金額が決まるため、その金額を少しでも上げて自分達の利益になるように、より年収を得られそうな人材のみを優遇するためです。ですが、転職というのはもれなく求職者にとって人生における重要な分岐点です。そこを理解する気もなく、説明もなしに自分たちの都合だけでこのような対応をする転職エージェントは悪質と言わざるをえません。
しっかり見極めよう
では、どのようにすれば悪質な転職エージェントを見極めることができるのでしょうか。まず、推薦する際にはメールなどで必ず確認をしてもらえるかどうかが重要です。転職エージェントに登録する際、または面談の際に応募の受諾を確認してほしいという旨を伝えましょう。返答がない場合は改めて強くその旨を伝えましょう。転職エージェントとの関係が悪くなるので強く言うのは不安だ、という人もいるかもしれませんが、そもそもこの約束ができないような転職エージェントは悪質である可能性が高いです。もし受け入れてもらえない場合は利用をやめましょう。
また、聞いたことがない転職エージェントも注意してください。大手以外にも一定の業界に特化した中小規模の転職エージェントが存在し、もちろん質の高いところも多いのですが、中には悪質な転職エージェントも隠れています。聞いたことがない転職エージェントの場合は、評判や口コミなど、可能な限り下調べをしておくことをおすすめします。きちんと求職者と向き合い、丁寧な対応をしてくれる転職エージェントを選ぶためにも、このような悪質な転職エージェントを見極める力を持っておくことが大切です。