その他の自力での転職活動と比較
ハローワークや人材派遣以外にはどのような転職手段があるかを見ていきましょう。
こんな方法もある
まず、企業の採用ページから直接応募するという方法があります。明確に希望する企業や職種がある場合には利用できます。通年採用は特に中小企業が多く行っています。中でも工場や土木建築、飲食などは多い傾向があります。その他にも大量採用企業の営業なども狙い目です。中小企業の場合は全国展開せずに地域に根差した採用を行っています。しかし、なにかトラブルがあった場合にはすべて自分で対応する必要がありますので注意しましょう。
次に、希望する企業ですでに働いている社員から推薦をもらって入職する方法です。いわゆる「リファラル採用」と呼ばれる方法ですが、最近ではこのリファラル採用を取り入れる企業も多くなってきました。この方法は転職エージェントを利用するよりも採用の可能性が高いと言えます。身内からの推薦ということもあり、ハードルはかなり低くなります。ただし、事情があって内定を辞退しなければならないといった場合に推薦してくれた人には大きな迷惑をかけることになります。また、入社してからトラブルがあった場合も退社しにくいので、この点もデメリットと言えるでしょう。
年収が高い人であれば、ヘッドハンティングという方法もあります。ヘッドハンティングを受けるためには、ヘッドハンティングのデータベースに登録するか、ソーシャルメディアを活用していくなどの方法があります。基本的に、どれだけ仕事の能力が高くてもそれを周りにアピールできなければ企業から声はかかりません。そのため、社外で自分の能力をアピールするための積極的な行動が必要になってきます。
ベストな方法を選ぼう
上記で紹介した自力での転職手段にはそれぞれメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。例えば求人探しや履歴書などの書類作成、応募、面接の日程調整、条件交渉、入社の手続きなどはすべて自力で行う必要があります。これらは非常に労力を使う作業です。その点、転職エージェントを利用すればこれらの作業をサポート・代行してくれるため手間を大きく省くことができます。面接で失敗したと感じても、転職エージェントを利用すれば担当者が企業側に面接では伝えきれなかった魅力やスキル、強みなどを伝えてくれます。年収交渉に関しても、あらかじめ聞いている希望条件をもとに転職エージェント側に交渉してくれるので、自力で転職した場合に起こりやすい「条件の妥協」を避けることができます。
それぞれのメリット・デメリットを改めて比較したうえで、自分にとって一番効果的な転職手段はなんなのかを改めて考えてみましょう。