人材派遣と比較
人材派遣は、派遣会社に登録している派遣社員を、人材を求めている企業に派遣するサービスのことであり、求職者は派遣会社に登録することによって派遣社員として紹介先で働くことができます。仕事内容は派遣会社が取り扱っている業種によって異なります。規模の大きい派遣会社であれば様々な業種の中から選ぶことができますし、中には一定の業種に特化した派遣会社もあります。
人材派遣の仕組み
紹介先が決まるまでの流れは転職エージェントと似ている部分が多いのですが、一番の違いは雇用形態についてです。転職エージェントを利用して転職した場合は、転職先に正社員として入職し、その企業と雇用関係を結ぶことになります。しかし、人材派遣の場合は紹介先の企業と雇用関係を結ぶのではなく、あくまで派遣会社との雇用関係になります。そのため、紹介先との間で何かトラブルがあった場合に、派遣会社が間に入って紹介先とやり取りをしてくれるというメリットもあります。
雇用期間についても様々で、数カ月のみの短期のものもあれば、1年以上の長期のものもあります。さらに、正社員になることを前提に派遣される紹介予定派遣というケースもあります。このように契約期間が決められた非正規社員となるため、収入面ではデメリットが大きいかもしれません。ボーナスもないので、収入面は転職エージェントを利用して正社員として働く場合と比べると不安定です。
自分に合うのはどちらか
どちらがいいか、というのを考えた際に重要になるポイントは、希望する雇用形態が「正社員なのか派遣社員なのか」です。上述でも触れた通り、収入面を重要視するのであれば当然正社員をめざして転職エージェントを利用したほうが良いでしょう。しかし、派遣社員にも時間の融通が利く、職場を変えやすい、などといったメリットがあります。そのため、自分が仕事に対して何を望んでいるのかをはっきりさせておくことが重要です。
また、未経験の業種に挑戦したいということであれば、人材派遣のほうが挑戦しやすいでしょう。転職エージェントの求人はある程度の経験を求められるケースが多いので、まずは派遣社員として経験を積んだのち、正社員としての転職を目指す、という方法もあります。
逆に同業種での転職を考えるのであれば、転職エージェントのほうが条件の良い求人を紹介してもらえるでしょう。転職エージェントには非公開求人が存在するため、自身の積み重ねてきたスキルと企業側の求める人材像がマッチすれば、派遣社員とは比べ物にならないほど良い条件で働き始められる可能性があります。